激アツコメントが到着!『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を見るべき理由
種村有菜さん(漫画家)
「これまでのマーベル作品を見続けてきた人へのごほうびみたいなもの」
「神風怪盗ジャンヌ」などメガヒット作を世に送り出し、「アイドリッシュセブン」のキャラクター原案では華麗な絵柄で人気を集める漫画家、種村有菜さん。アメリカのコミック文化にも詳しい彼女は、マーベル映画は全作制覇。劇場公開時には映画館で、DVDリリース後はDVD/Blue-rayとMovieNEXで何度も繰り返し見ているそうです。そんなカリスマ的存在のクリエイターが『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の魅力をたっぷり語りました。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は、最強の敵サノスがアベンジャーズの前に姿を現わし、主要キャラクターが次々に命を落とす衝撃的な展開で話題に。「ヒーローが消えるたびに心が削られた気分になりました。心の中で『ちょっと待ってよー』と叫びっぱなし」と感想を語る種村さんですが、そんな最凶最悪の<ラスボス>サノスについては、理解できないこともないと言います。「私は合理主義者なので、例えば人類が10年後に滅ぶと決まっているのなら、サノス派になります。今、人類が半数になることで全滅が防げるのであれば、たとえ自分が消えてもいい」

種村さんはこれまで、ほぼすべてのMCU作品を熱心に見てきました。マーベルのヒーローの中で一番好きなのはキャプテン・アメリカ。「今回はひげを生やしているし、コスチュームも一見、キャプテン・アメリカとわからないぐらい。ただ、監督がルッソ兄弟で『キャプテン・アメリカ』のシリーズを作ってきた2人なので、やっぱりアクションの撮り方がうまいんですよね。キャップのシールド(盾)の使い方ひとつでも、いつもその手があったかと思うような驚きを感じさせてくれます」とファンならではの目線で語ります。
本作で特に印象に残ったシーンとしては、「キャップが『命に大小はない』と言う場面」をあげます。「キャップはもともと軍人で、軍隊というところは目的のために少人数を犠牲にする最たるものじゃないですか。そのキャップがそう言うとは!これがこの作品のテーマなんだと思いました」

「この作品は考察できる材料だけ残して去っていくのがかっこいい」と語るように、見終わったあとは様々な考察をめぐらせたそうです。「これは私の推理ですけれど、あの決定的な瞬間、サノス自身も消えたんじゃないかと思っているんです。その後、彼はオレンジ色の世界に飛んで娘のガモーラと会話しますよね。消えた人はみんなあのオレンジ色の世界にいて、そこはオレンジのソウルストーンの中なんじゃないかと思うんです」

漫画家として、ストーリーを伝える立場でもある種村さん。マーベル作品全体の魅力を尋ねると、「私が今まで出逢ったアクション映画は、アクションを魅せることに重点を置いていてシナリオはシンプルなものが多かった気がしますが、マーベルの映画はヒーローが集合するときも単体のシリーズでも、シナリオの出来が良い。人間ドラマとしても深く掘り下げていますよね」と語ります。

最後に、「『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は、これまでのマーベル作品を見続けてきた人へのごほうびみたいなもの。スタンプカードにスタンプを押していって、今回”感動”というプレゼントをもらえたと思っています」と熱いコメントを残してくれました。